『薩摩斑目家』の歴史
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147七★出水市歴史民俗資料館副総括責任者・肱岡隆夫氏インタビューりの連鎖の中で、自転車操業のような生活を余儀なくされていたと思いますね。 ―仲左衛門のように30石もの高持だったら貸すのは分かる。だけど、1石という量の目安として一応、「大人一人が一日三回、一年間食べる量」と言われていますよね。それなのに、本人が1石とか2石とか、郎党どころか家族さえ食わせられないほどの生活状態なのに、これを貸すというのは︙︙。肱岡 やっぱり、付き合いなんですよね(笑)。つまり、「武士の家計簿」という本がありましたけど、まさにピッタリのことがあれに書いてあります。縁組のことです。こんなところとは縁組はしない、同じレベルのところと縁組をする。なぜかというと、先々貸し借りをしないといけないときに、こんなところでは釣り合いが取れず、貸し借りが成り立たない。これぐらいだったら、同じだから貸し借りができるんだと。結局、同じレベルのところで親類になっていこうとするから、お互いに貧乏でありながら、その範囲で貸し借りをしていく。1石とか2石とかいう人が、80石とか100石の人との付き合いの中で、貸し借りをするというわけにはいかないんですよ。

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