『薩摩斑目家』の歴史
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165八★日仏と力曠では同市を代表する観光資源の一つになっている。台座まで含めた高さは4・15メートルと見上げるほどだ。一枚岩を一刀彫りで彫り進んで作ったものとしては日本一の大きさらしい。平成八年の神社火災のため顔左半分に剥離が出ているが、なんともいえぬ穏やかな表情が魅力的だ。ちょっとした高台にあり、その視線の先に出水平野や商店街を静かに見晴らしている。鹿児島市鴨池の地蔵は人知れぬ風情の場所にあるため、その存在に気づいている人さえ少ない。出水の地蔵と同じく、大正十四年に建立されたと見られるものだ。鴨池の市民プール横に「正一位稲荷大明神」という小さな神社がある。その鮮やかな朱色の鳥居を*背中に「日佛宗 斑目 日佛建立」と彫られた鹿児島市のお地蔵さん
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