『薩摩斑目家』の歴史
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59参★祁答院の斑目家理していたら、びっくりするものが出てきたんですよ。何十年か前に誰かが私にくれて、そのまますっかり忘れていた、斑目家の家系図の写真です。これが、そのコピーですよ」斑目家の家系図であれば、「斑目家文書」としても何種類かが残っている。五味氏が示したコピーの家系図は、「以廣」に始まり「惟廣」と続いて展開していく、一見見慣れたものだった。しかし一箇所、「惟廣」の名のすぐ右横に、小さな文字で、驚くべき添え書きがあった。「後改元長」古人が書いた小さすぎるほどの字で、しかも少々にじんでいるため、最初は何と書いてあるのか分からなかった。何十年とこうした文字を見続けている五味氏が、いとも簡単にこう解説してくれた。「のち、あらたむ、もとなが、と書いてあります」

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