『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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103第5章 橘諸兄、逸勢そして嘉智子皇后大覚寺から1・5キロメートル南に離れた地が嘉智子皇后ゆかりの檀林寺のあった場所で、その跡地にはいま古都京都の文化財として世界遺産に指定された天龍寺が立つ。橘氏の氏社である梅宮大社は井手町付近に創祀されたものが、嘉智子皇后によって京都市西部の現在地に遷座したとされる。社伝では、嘉智子皇后が仁明天皇を出産したのは梅宮神に祈願したおかげといい、その伝承に因んで大社は子授け・安産の神として信仰されている。仏教に帰依した嘉智子皇后は、すべて*橘氏の氏社として知られる梅宮大社(京都市右京区)。奈良期に京都府井手町に創祀され、平安期に橘嘉智子によって遷座されたという。

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