『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
130/356
128「言語に言いつくせないほどの業績を残したにもかかわらず、鈴木真年らは不当な評価を受けたまま注目されることなく現在に至ったというわけである」現在、大学組織で系図学そのものを研究している学者はほとんどいないが、その数少ない一人である南山大学の青山幹哉教授は、真年と憲信について「多くの系図資料を記録・保存することによって、その消失を防止した偉大な功労者である」と評価。宝賀氏の役割についても「忘れられた鈴木・中田の業績を再発見し世に紹介することによって、多くの研究者に改めて系図資料の資料的豊富さを認識させた、偉大な功績者である」と指摘している。◇(閑話休題)――『古代氏族系譜集成』から約30年。いま改めて、真年と憲信への評価をすると。
元のページ