『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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138この『白河斑目氏系図』は、白河史事蹟の集成文書として著名な『白河古事考』で「泉田の庄屋に伝えられている斑目家の由緒書」と記されるもので、その当主の斑目義雄氏が保管していた。家伝への厚い尊崇の念を示すように鹿皮に包み入れ、竹筒に収めて代々伝えて来た。斑目長作氏(故人)は『斑目家由来について』の末尾「代々古老の云伝」で、『白河斑目氏系図』と斑目義雄氏に関連してこう書いている。――斑目家は白河城主結城家に属したる武士なるが戦国時代四方に分散し、天正の初め*延享三年(1746年)5月、秋田藩主の佐竹氏が参勤交代で江戸へ向かう途中、白河に立ち寄った。家臣となっていた結城氏が随行しており、当地にいたかつての家来たちが出迎えた。その家来たちの名を書き連ねた文書で、4人の「斑目」の名が見える(白河市歴史民俗資料館所蔵)。

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