『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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14例えば、たまたまインターネットのHPで目にした医療の世界。東大医学部病院の救急医療で有名な矢や作はぎ直樹教授がこう語っている。「私たちが検知している現象はごく限られており、科学の名のもとに見える事実だけを正しいとするならば、医療は非常に限定されてしまいます」「エビデンスが得られない領域の疾患にはどう対処すればいいのか、EBM(Evidence-Based Medicine)に経験をどう落とし込むのか――いまだに多くの課題をはらんでもいます。EBMの光を盲信せずに、闇の部分も見つめ、医療の方向性を正す時期に来ているのです」これを歴史学の世界で読み換えれば、こうなるだろう。「私たちが獲得している歴史的史料はごく限られており、歴史学の名のもとに見える事

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