『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
198/356

196ど出て来ず、フラストレーションが溜まっていた。他の仕事や用事でネット検索をしていても、なんとなく無意識のうちに斑目四郎の情報を探っているのだ。もちろん、なんとなく検索したところで、お目当ての情報が出て来るはずもない。シャーロック・ホームズのファンがその謎解きの読書を途中で止められなくなるように、未達のモヤモヤ感のままに斑目四郎の検索に挑戦し続けていた。そんなある日、検索ワードとして入力する言葉がなくなって、思い迷ううちにふと、ごく当然のことに気が付いた。斑目四郎には吉彦秀武という兄貴がいるではないか。四郎本人の情報がなくても、秀武の情報だったらあるかもしれない――。吉彦秀武といえば、東北史上の大事件である「後三年合戦」(1083~1087年)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です