『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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220 第10章 野中哲照氏インタビュー『吉弥侯部氏系図』に記載された斑目四郎の先祖たちは、それぞれの時代をどう生きていたのか。1000年以上も遡って古代の人間模様を現代人の常識によって想像することは不可能であり、専門的な知見が必要だ。野中氏に無理を承知のうえで、細部にわたる質問を許してもらい、系図の内容を読み解いてもらった。◇――系図の先頭に位置する「吉弥侯部小金」から順番に聞いていきたいと思います。そもそもこの一族の「キミコ」をめぐっては、「吉弥侯部小金」に「吉彦秀武」「吉美侯武忠」と3種類の漢字表記が出てきます。これはどう理解したらいいんでしょうか。「キミコ」と言っても古代のことですから、ほとんどは文字に書くわけでなく、口で発音するだけのことだったでしょう。そこからしても「弥」と「美」については互換性が高

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