『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
239/356
237第10章 野中哲照氏インタビューに考えた方が合理的ですよね。新田郡を本拠として「小金」の子の「牛麿」、さらにその子の「石成」と、こう二代続いて居ます。なので、新田郡から黄金山神社のところまで多少距離はあるけども、仕事のために一時期そこに黄金を掘りに行ったんじゃないですかね。――「牛麿」の「新田郡司」というのは、どの程度の官職なんですかね。本人が俘囚であるということを考えれば、最高に高いですよね。――えっ、そうなんですか。要するに、郡司というのは現地の在庁としてトップですよね。国司の官人は守かみ・介すけ・掾じょう・目さかんの四等官がありますが、守とか介ぐらいが都から来て、その下の掾とか目とかは現地の人が多い。いずれにしても、郡を任されるというのは凄いことですよ。――郡司の四等官のうちの何なのか、この系図には書いてないですよね。
元のページ