『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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241第10章 野中哲照氏インタビュー「外」の書洩らしじゃなくて、本当の「大初位上」を貰ったのではないかという気がしてきましたね。外位だとしたら、六位以上の、もっと上の位を付けるんですよね。こんな第九位をつけているということは、本当の都の官職である可能性がありますよね。いったん都の官職が付いて上り調子になったところが、また落ちたという可能性がありますよね。――「石成」の「新田郡擬主政」で言えば、これは父親の「牛麿」の「新田郡司」の官職をある程度世襲している可能性もあるんですかね。ありますね。――その「石成」の添書きに「勲六等」と出て来るのは、何ですかね。「石成」の「外従六位上」といった官位は恒常的な、その人の不変の身分を表すのに対して、「勲六等」と言うのは臨時の賞なんです。何かの手柄を立てた時にポンと与えられ

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