『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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261第11章 白河斑目家の橘姓はどこから 第11章 白河斑目家の橘姓はどこから斑目家は薩摩斑目家も東日本斑目家も橘姓を名乗っている。薩摩斑目家はもともとが京都橘氏の系統だから当然であるにしても、東日本斑目家が橘姓を名乗るようになったのはなぜなのか。『吉弥侯部氏系図』を見る限り、斑目四郎までの歴史に橘姓のゆかりとなるような事実は何もない。宝賀氏は「当時、官位はすべて本姓でもらうようになっていた。だから橘姓を適当に名乗れるものではなく、橘姓を名乗るだけの理由があったはずだ」と言う。考えられる理由としては、幾つかある。第7章で書いたように、京都橘氏の系統である「斑目惟秀」が白河斑目家に加わったことをきっかけとして、橘姓を名乗り始めた可能性があるだろう。
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