『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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321おわりに同著は白河斑目氏周辺の故事来歴などを約50ページに渡って綴っているが、俄かには理解できない内容や飛躍した論理も目立つため、今回はほとんど援用させてもらうことができなかった。しかし、あれだけの事を詳述するには何かそれなりの根拠なり資料なりがあったとも思われ、長作氏が健在であればぜひ質してみたかった。その説明を直接聞けていたならば、内容の理解も進み、新たな事実が分かったかもしれない。例えば「大覚寺皇家」という表現が何カ所も出てくる。それが何を意味するものなのか。京都には数えきれないほどの寺がある中で、なぜ言及しているのが「大覚寺」なのか。
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