『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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36から始まった。柔らかい物腰のジェントルマンだが、時々笑顔の中から視線がキラッと突き刺さって来る。取材は返信メールの「とりあえずの走り書き」を踏まえ、『橘姓斑目氏系図』『橘姓斑目氏系図(増補版)』『白河斑目氏系図』『吉弥侯部氏系図』の4系図の記載について、宝賀氏の評価を聞くという形で進めた。「私もこの系図は何年も前から知っていて調べたことがあるんですが、結局、京都橘氏の系図のどこにも以もちひろ広の名を見つけることができませんでした。だから、これはきっとなにかの間違いですよ」斑目力曠さんの家系が鹿児島の地で伝えてきた『橘姓斑目氏系図』を見せると、宝賀氏はそう言った。(22頁参照)『橘姓斑目氏系図』は、その先頭に位置する「以広」の添書きとして「右大将家御時始

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