『橘姓斑目家の歴史 古代・中世編』
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72この公業からの貰い受け説を補強するかのような『橘姓渋江世系図』と題された系図がある。父・公長には「6人の子」がいて、公業は次男。その公長の子たちだけでなく孫も曾孫もさらにその子孫たちも、ほとんどの者たちの名に「公」の字が見られる。そうした「公」を通字とする一族の中で、上記「6人の子」たちの中でたった一人、「公」の字が付いていない人物がいる。公業のすぐ下の三男、その名は「惟広」である。橘公長の子である橘惟広。橘以広の子である橘惟広。公長と以広はほぼ同じ時代を生き

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