斑目ご夫妻、ユバル・ラビン氏、日本そしてイスラエルからおいでの皆様、本日はこの素晴らしい日に、偉大な歴史をもつ、エルサレムでこのような式を催すことができ嬉しく思います。
今、エルサレムはとても美しいが、とりわけ今日は、格別です。素晴らしい太陽と青空のもとエルサレムの街は輝いています。
このあと、梵鐘が平和の音楽を奏でてくれます。梵鐘は、日本から贈られた平和のシンボルです。
この素晴らしいプレゼントは、斑目氏と彼の友人たちから贈られました。彼らは、イスラエルを。エルサレムを、そして平和を愛しています。
斑目氏は初めてここを訪れたとき、イスラエルが平和を求め続ける姿に深く心を打たれました。そして、日本とイスラエルの関係をより緊密なものにしたいと願いました。
私たちは、日本との経済関係を、一層拡げていきたいと考えています。しかし斑目氏は、もっと別の関係を私たちの間に作りたかったのです。二つの国の間に、創造的な関係を築こうとしたのです.。その象徴が、この梵鐘なのです。
梵鐘は、連帯、友好、共存、そして平和の象徴です。鐘が鳴るタイミングとして、現在は最も適した時です。現在イスラエル国民は、真剣に平和な社会の実現を目指しています。ここに暮らすすべての人々が、そう願っています。それは、ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒など、すべてです。
故イザック・ラビン氏を忘れることができません。私達は興奮して、梵鐘のことを幾度となく話しあいました。本日、梵鐘が奏でる平和の音楽は、エルサレムから世界に届くのです。鐘は永遠に鳴り続けるでしょう。そして私たちはどこにいてもエルサレムと同じように鐘の音を聞くことができるのです。平和の鐘の音はまさにそういうことなのです。そして重要なのは、エルサレム市とエルサレムの人々のために、今日の成功を夢見て、その人生を捧げてきた一人の人間がいるという事実なのです。私は誇りに思います。そして心から感謝します。斑目ご夫妻と、ここに集まられた友人の方々、そして今日のために多大なご尽力をいただいたすべての人々にお礼を申し上げます。
この鐘がエルサレムにあり、この時間を分かち合うことをうれしく思います。
平和の梵鐘 贈呈式典の挨拶文 | |
斑目力曠氏 | |
ユバル・ラビン氏 | |
シモン・ペレス首相 |