鐘は常に祈りを捧げるために鳴るものです。私たちに平和と希望を与えてくれた故ラビン氏の思い出を胸にし、私たちの国と、そして宗教のために彼のメッセージ入りの鐘で新たな平和への祈りを捧げたいと思います。
そして首都であり、聖地でもあるエルサレムのために、私達ユダヤ民族のために祈らなければなりません。
私達はこの波乱にみちた街に祈り続けてきました。しかし、今やこの街は、心のふるさととして、首都として、複合都市として中東において、平和を願うもの全ての人々にとって約束の地となりました。
さらに、ここで日本とイスラエルのために、祈ることになったのです。日本人とイスラエル人とは、一見似ているところがないように思えます。しかし二つの民族は、他の民族にも増して個性的な道を歩んできました。ユダヤ民族は賞賛と非難の歴史の中で、あまり理解されない時もありました。日本は島国で、歴史的にも特徴のある道を歩んできました。多民族国家にも植民地にもならず、独特の文化と日本的宗教観を持ち、独自の法を確立したのです。
ユダヤ民族は歴史の中での島国ということがいえます。日本と違い、歴史の波に翻弄されてきたのです。しかしながら、日本人とユダヤ民族とは地理的な違いはありますが、これまで同じように、生きるために困難に立ち向かい、知恵を出しあってきたのです。そして新世紀を前にさらに前進しました。独自の教育、信頼、開発を推し進め精神的に成長し続けていくのです。
最後に私達は皆、中東のすべての人々、すべての民族に平和が訪れることを願っています。
私は日本の梵鐘が、すべての人々に平和をもたらすものと信じています。
平和の梵鐘 贈呈式典の挨拶文 | |
エフッド・オルマート市長 | |
斑目力曠氏 | |
ユバル・ラビン氏 |