シモン・ペレス首相、(当時)、そしてエジュッド・オルマート・エルサレム市長、偉大なる前首相ラビン氏の御子息ユバル・ラビン氏、そして本日お集まりいただいた紳士、淑女の皆様、本日、このような記念すべき行事でご挨拶できることを、大変嬉しく思います。
私は17年前、初めてイスラエルを訪問しました。私にとってイスラエルは、偉大な啓示を与えてくれた国です。私はイスラエル国民のバイタリティに心を動かされました。また、この国の長く、奥深い歴史に、深い感銘を受けました。そしてイスラエルが抱えている紛争問題を目の当たりにし、その問題を解決して、平和をもたらすために、何か手助けしたいと思ったのです。
そこで私は一つの夢を抱き、いつの日か実現することを心に誓いました。それは平和の象徴である梵鐘を、平和の都エルサレムに建立し、その梵鐘が、町中に平和のメッセージを鳴り響かせることです。誰でも、戦争による残忍行為や苦悩、惨禍、悲劇を知っています。
イスラエルの皆様も、戦争の被害を受けています。特にホロコーストの惨劇は決して忘れることはないでしょう。だからこそ、この古くからの日本の平和の象徴である梵鐘を、イスラエルのみなさまと共有できることは、大変意義深いことです。
この梵鐘が、アジアの東の端、日出ずる国である日本とアジアの西の端、聖都エルサレム双方の21世紀を生きる子孫のために、平和、協調、相互理解の懸け橋となることを、私は心から願っています。
本日、私は長年の夢が実現し、皆様に大変感謝しています。これもひとえに、寄進者の皆様のご寄付と、世界の平和を願う真摯な祈りのおかげだと思っています。
私は、この鐘の荘厳で心地よい響きが人々の心を和らげ、地球上すべての人々に、平和をもたらすことを願っています。そして梵鐘のほかに、日本庭園建設のための援助と、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の文化保護のためにも、寄付させていただきます。また、イスラエルの重要文化財の保護と育成を支援していきたいと思います。
最後に、母なる大地、歴史、ご協力いただいた方々、そして今回の機会を与えてくれたすべての方々に、深く御礼申し上げます。Toda Raba(ありがとうございます)
平和の梵鐘 贈呈式典の挨拶文 | |
エフッド・オルマート市長 | |
ユバル・ラビン氏 | |
シモン・ペレス首相 |